紙のトータルアドバイザー 富国紙業株式会社
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紙について About Paper
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Q.

リサイクルする際紙の種類を分けたりするのですか?

A. はい、分類しなくてはいけません。
何故分類しなくてはいけないかというと・・・・・
普段何気なく使用している紙ですが、用途によって紙の質が皆違います。
その為その用途に合った紙質を作る為に分類が必要なのです。

簡単に紙のリサイクルの工程を説明しますと・・・・・
古紙回収している段階で種類毎の分別・不適切品の除去を行います
古紙センターでは29種類の分類をしていますが、実際製紙メーカーで使用するときはもっと細かく分類して使用しています。
一般的に印刷されている古紙はまずインキを除去し塵を取り除きます。
古紙の質により除去作業を何回か繰り返し製造用の原料にします。
この際粘着材は除去が難しく、混入すると紙を作るのに大変支障が生じます

環境に優しいリサイクルにするには・・・・・
品質の安定した原料を確保するには種々な薬品が必要となります。
薬品の使用を少なくする事が環境に優しい事に繋がります
古紙回収の最初の時点から細かく分類され、混ぜてはいけないものを除去する事が一番大切なことなのです

混ぜてはいけない物(禁忌品)
紙コップ、麺類容器、粘着物(シール)がついた紙、ビニールがついている紙、
レシートのような紙(感熱紙)、宅急便送り状のような紙(ノーカーボン紙)
Q.

ゴミの分別でよく見る雑誌とはどういった物をいうのか?

A. 古紙標準品質規格」の雑誌という意味としてお答えします。

家庭、会社及び官公庁等より発生する雑誌、書籍及び返本・残本(印刷冊子を含む)の事をいいます

詳しい分類はお知りになりたい方はこちらへ  http://www.prpc.or.jp
Q.

古紙は何回ぐらいリサイクル出来るのでしょうか?

A. どんな古紙かに因りますが、一般的に5〜7回は使えるといわれています。
しかし、古紙100%でそのままリサイクル使用した場合、3〜4回位で強度的に持たなくなります。
古紙から製造した原料は新しい原料に比べ強さ、白さが低くチリ異物が多いというハンディがあります。何回もリサイクルすればするほど原料としての品質が低くなるので使用する紙等に工夫をしています。
Q.

紙は再生紙以外にリサイクルすることは出来ますか?

A. 出来ます。というより既に紙以外にリサイクルしています。

現状どんな物に使用されているかというと・・・・・
マテリアルリサイクル
住宅用の断熱材、ボード、りんごや卵など輸送時に保護する緩衝材

サーマルリサイクル
燃料(PRF=ごみ固形化燃料)
Q.

再生紙と非再生紙ではコストに違いがあるのか? 使った時の具体的な差はあるのか?

A. 種々の要因が絡んでくるので一概にどちらが安いとか高いとかいう事が言えません
市販でリサイクルトイレットペーパーが安く売られているイメージで紙も捉えがちなのでしょうが、用途に合った紙質の再生紙を製造するためには品質を保つ薬品等を添加しているので新しい原料には必要のない物まで使用しています。ですから、再生紙の方が高いこともあるのです。
再生紙の方が非再生紙より原料の品質が低い訳ですから、補うための薬品を使用していても品質は劣ります。ただ、一般ユーザーが使用する際に差を感じるかといえばイコールではないと思います。この品質の差は紙製品を生産する際に若干影響するといえるでしょう。
Q.

「非木材紙」とはどういう物から出来ているの?

A. 現在一般的に言われている非木材紙は、ケナフ(洋麻)バガス(さとうきびの搾り粕)などの草類から出来ています。

業界的には非木材紙原料の非木材パルプの種類には以下のように分けられています
(1) 草繊維・・・ワラ、竹、バガス、とうもろこし、葦、エスパルト
(2) 葉繊維・・・マニラ麻、サイザル麻、パイナップル
(3) 靱皮繊維・・亜麻、チョ麻、黄麻、ケナフ、楮、三椏、雁皮、桑
(4) 種皮繊維・・木綿、リンター

木そのもの(木質部)以外の部分の原料から繊維を取り出したパルプで製造されたを非木材紙といいます。非木材=木材ではないという意味です。
この観点から見れば和紙も原料が木の一部でも非木材紙となる訳です。
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