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紙が黄ばむ要因は木の中の脂分(リグニン)が紙の原料に混ざっているからです。
このリグニンが化学変化した状態が黄ばみです。
紙の原料の繊維(セルロース)を抽出する過程で繊維同士を結合させているリグニンを完全に除去するには何度も何度も漂白しなくてはなりませんが、この作業は環境に良くありませんし、コストもかかります。
防ぐ方法として完全には出来ませんが、化学変化を遅らせる方法として出来るだけ光を遮断することです。 ビニール袋に入れて暗所に保管すれば黄ばみは遅くなります。 また、通常の紙は酸性紙ですが、中性紙も製造していますので中性紙の方が酸性紙より黄ばみづらく長持ちします。ちなみに新聞に使用されている紙はリグニンを除去していませんので光に当てるすぐに黄ばみます。 |